パルプマガジンみたいに薄っぺらいコラム
探し物はなんですか?
親愛なる友だちへ、ひねもです。
前回は”ダイナミック/コンデンサー”について書いた。
今回はいよいよマイク選びに入っていく。
僕は最初にも書いたが
“マイクと言えばシュアー”
“シールドと言えばベルデン”
と疑いもせず使ってきたのだけど音響マニアおじさんいわく”古い!”と。
改めて思うと僕は保守派の人間なのだなあと。
どこのライブハウス、スタジオにもあるから自然とシュアーを使ってきた。
シールドも楽器屋に行けば何十種類とある。
だけれど超メジャーな”ベルデン”をギターを始めるときに初めて使ったのがそれだったからというだけで何の疑問も抱かず繰り返し購入してきた。
ドクターフィールグッド等で有名な電話線みたいな“カールコード”だけはメジャーな”VOX”ではなく”Bullet Cable”を使ってたけどそれも他よりも太いからと完全に見た目で選んだだけ。
VOX VCC90
Bullet Cable BC-15CCW
BELDEN 8412
ここからしばらくはシールドの話しが続くのだけど、ギターにもマイクにもこのシールドが必要不可欠だ。
エアロスミスとかストーンズみたいなスタジアムバンドを始め現在ではワイヤレスも一般的だけど、今回は“有線/無線”の違いの話しは無しで。
とにかくシールドね。
国産ブランドでも有名なのもあり例えば
CANARE GS
CUSTOM AUDIO JAPAN Legacy
他にもモガミやオヤイデとか様々なブランドがある。
まぁぶっちゃけ音響マニアおじさんの情報の受け売りで僕は色んなメーカーのを使ったことがないから違いとかはよくわからない。
今回はマイクをメインに書きたいのでシールドについては深くは掘り下げない。
が、シールドはやはり音楽にとってめちゃくちゃ重要で命綱と言っても過言ではない。
シールドがトラブルとすぐに音は鳴らなくなるし、ノイズが出たりライブでよく見る“ガリガリガリガリ〜”みたいな音が出たりしてしまう。
接触が悪かった日にはもうそれが気になって仕方なくて演奏に集中できないくらいだ。
激しく動いたら鳴らなくなるかも?と違和感をライブ中にチラッとでも思ったらもう平常心ではいられない。
接触不良は出来る限り避けたい。
なのに
だ。
そんな生命線なのに深く考えたこともなく僕はティーン時代からずっとベルデンユーザーだ。
この感覚を楽器やらない人にもわかりやすく例えれないかなあとずっと考えてた。
“マイクはシュアーでシールドはベルデン”
をファッションで例えるならば
“リーバイスのジーパンにコンバースのハイカット”
なのではないかと思った。
この感じがニュアンスとしては一番近い気がするのだ。
誰から見てもこの2つのアイテムは古くないしダサくもないだろう
が
定番
スタンダード
オーソドックス
なんて言葉も聞こえてくる気もする。
はたまた”レジェンド”なんてイメージもある。
んで、そうなってくると他にも新製品は続々と出てるわけでもっと選択肢が色々あるのではないかなあという気もしてくるわけだ。
いざ新しいマイクやシールドを探そうとなって色々と調べてYouTubeとかネットを見てると“シュアー57/58”も”ベルデン8412”もどちらも
”伝説の〜”
”極めてオーソドックスな〜”
”永遠のスタンダードの〜”
みたいな紹介をされていたのだ。
DANELECTROという変なギターをメインで使っているのに、周辺機器を超定番商品で揃えてるってのはどうなんだろう?
決して悪くはないけどもっと色々あるのでは?と思い始めたのだ。
また脱線するけど、そう思えば今から何年前だったかある日突然
”自分に最も合うスキニーを手に入れたい”
という気持ちが芽生えた。
それこそデニムと言えばロック界隈だとリーバイス501もしくは510とかが定番で
ブランドだとエドウィンやリーやビッグジョンやラングラーやら色々あって。
それらも良いんだけど人と被らないやつで、自分にピッタリ合うやつが欲しいなあと猛烈に思ってしまったのだ。
リーバイス501
リーバイス510
それまで何も考えず当たり前にリーバイスとかエドウィンとかを履いてたわけだけど、そういえば本気で探してたくさんのデニムを見たことはないなと。
んで原宿に行って色んな店を廻った。
ラフォーレ、裏原、表参道etc、、、。
ユニクロもちろん試したし、レディースも試した。
でも股の深さとかポケットの大きさとか、裾の絞り具合とか全部がコレだ!ってのがなかなかなかった。
リーバイスがダメだとかではなくあくまで自分にとってより合うモノを探してるということでね。
リーバイスはもちろん素晴らしいしかっこいい。
んでいくつ廻ったか記憶ないけど、たくさん店行ったけどなかなか納得いくやつがなくて。
あるセレクトショップでやっとこれだー!ってのが見つかって。
2015-2019年くらいにステージでよく履いてたコレ。
ポケットから裾からシルエットから厚さからシワの入り方から全部が自分の好み。
僕にとって奇跡のジーンズ。
いや今はデニムって言うのかな?
どっちでもいいか。
それはとあるスウェーデンのブランドなんだけど、2008年にH&Mに買収され、あんまり売れないからと2019年くらいに終わってしまった。。
だからブランド名は書かないことにする。
僕が好きなモノはだいたい人気が無いのだ。。
なのでこの時期に何本か買い溜めしたやつが我が家には後1本あるだけ。
ライブで履くと股が破れるんだよね。。だから今は履かない。
こういう経験をしたことがあったのでシュアーの良し悪しは置いといて、自分にもっと合うマイクがあるのではないかと考え始めたのだ。
もちろん音響マニアおじさんに年2回は”新しいの買え!”てかれこれ5年に渡って言われてたのもあるし、あとコロナ禍ってのも要因としてある。
コロナ禍で配信ライブが増えたり、カラオケにもマイク持参ってケースが増えてマイクの需要が増えたんだよね。
衛生面から見ても不特定多数の出演者でマイク使い回すよりMYマイクの方が安心だし。
んでツイキャスやインスタで自宅から配信する人たちも多種多様なマイクを使ってて。
それこそダイナミックに留まらずコンデンサーを使う人たちもたくさんいて。
ずるい話しが需要が高まったおかげで使ってる人の口コミとか実際に配信してるとこが見れるようになって僕からしたら見本がたくさんあるようになったというか。
そういう側面もある。
で、いざマイクを探し始めたらまずビックリしたのが”ボーカル専用マイク”というのは特に存在しないことだ。
僕は漠然とだけどボーカル用マイク、アンプ用マイク、ドラム用マイクみたいなジャンル分けがされているものだと思っていた。
ところがどんなマイクを何に使おうが全くの自由で、●●専用なんてマイクは存在しないのだ。
バンドマンとして無知すぎて恥ずかしい。
マイクはただ鳴ってる音を拾うだけ。
どう使うかはその人の自由。
歌でもナレーションでもインタビューでもバイオリンでもバスドラムでも鳥の鳴き声でもそのマイクで何の音を拾うかは自由。
だから商品紹介には
●●に向いている
●●に使うことが多い
みたいな曖昧な書き方で、あとは自分で試行錯誤してね!みたいな感じなのだ。
ドラムに立てられてるイメージが強いマイクをボーカルに使おうが自由なのだ。
決まりは何もない。
Sennheiser MD 421-U
AUDIO TECHNICA ATM25
こういうマイクで歌っても何も問題はない。
えっ?そうだったの?とビックリした。
もちろんこういったマイクがドラムに使われることが多いのは低音に強いとか何かしら理由があるわけだけど、だからといってギターアンプに使ってはダメなわけじゃないし、歌ったっていいわけだ。
全てはセッティング次第なのだ。
長くなるのでまたまた次回に続きます。
ブラザーズシスターズ、飽きてませんか?大丈夫ですか?
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